
アウテリアタイガーで、お庭を施工させていただいたお宅をご紹介します。
ご紹介させていただくお庭は「予約制」で見学OKですよ!
中島様邸
「庭のある幸せ、手をかけられる幸せを
存分に感じています」

自然石を配した緩やかなアプローチに、豊富な緑をまとった巨樹が濃く、影を落としていました。格調高い町屋を彷彿とさせる格子、茶室にあるような真円でくりぬいた門柱、繊細な桜模様の表札…。どれをとってもこだわりある門まわりは和モダンなデザインで仕上げられ、ゲストを優しく迎え入れてくれます。梅雨明け目前、本格的な“夏の庭”へと代わりつつあるお宅を訪ねました。
春が来れば、しだれ桜を愛でる美しい暮らし。

「今年の春はどうしても新しい庭で桜を見たくて。桜の季節は本当に一瞬だから…自然は待ってくれませんからね。美しさを堪能できる今、桜を鑑賞したいと思ったのでずいぶんワガママを言ってしまいました(笑)」。そう話しながら茶目っ気たっぷりな表情を見せる中島様。当初の予定よりも早めに仕上げて頂いたと、何度もお礼を言っておられました。きっかけは熊本地震。倒壊した車庫の修理の相談にと、光の森に足を運んで頂いたのが始まりです。お住まいは築40年を超えます。亡きお父様が、趣味である庭の手入れを熱心にやっていた姿が印象深いと話してくださった中島様。「美しい庭を保ち続けるのは、どうしたって手間がかかります。一人住まいですので、このまま戸建と庭を維持し続けるのか、思い切ってマンション住まいに変えてしまうかずいぶん悩みました」と、震災後の胸のうちを話してくださいました。悩みながらも、春は桜、秋は紅葉を愛で、盆栽を育て愛したお父様が大切に育てた庭を、手入れしやすいように変える決意をなさったのです。
「はんなり」和モダン。落ち着き溢れる門まわりに。

コンセプトは日本家屋に合う“和の坪庭”。元の庭を大胆に切り開いて自然石で縁どりをし、ゆっくり歩いて植物を鑑賞できるアプローチをつくりました。その自然な風合いを生かすため、全体的なトーンは落ち着きある雰囲気に。外からの目隠し効果を持たせた門柱は鳥の子色、家の表情をがらりと変えた格子窓には柿茶色を採用し、高級感を感じさせつつも、温かみあふれる和モダンな門まわりへと生まれ変わりました。「以前まですこし寂しい感じだったのですが、“はんなり”とした和の雰囲気になってとても気に入っています。お客さまからの評判もとても良いんですよ」と笑顔を見せてくださいました。「家を残したことで、庭のある幸せ、手をかけられる幸せを感じられて嬉しい」と話す中島様。家のリビングでくつろぎながら庭を眺められることから、今年はしだれ桜を鑑賞する“お花見”を存分に愉しんだそうです。また、新たに取り入れたガラスの照明「一条の光」もお気に入りのひとつ。暗くなって帰宅することも多いことから、ぼんやりと玄関を照らす灯りに迎えられ、癒されるそう。「帰宅してしばらくはカーテンを開けて、ぼんやりと庭を見ています。家にいながらテラスにいるような感じでとても心地いいんです」。以前よりも庭で過ごす時間が増えたという中島様。「定年後の愉しみがひとつ増えました。来年の桜のことを考える時間もまた、特別な時間です」。

取材を終えて・・・